ZOOMオンライン相談ZOOMオンライン相談
お問い合わせお問い合わせ

お役立ちコンテンツ

雨漏りについての体験談

☆【実際にあった雨漏りのお話です!】


【実録 雨漏り体験談!】


今回は実際に私が体験した、雨漏りの体験の一例をご紹介したいと思います。

もう10年以上も前のお話になります。

当時、ご契約したお家の一つで、買い主さんから『雨漏りがした』と報告を受けました。

私は契約書と重要事項説明書を確認して、物件の概要を再度認識して買主さんの所に
向かいました。

その物件は、建築されて15年経っているのですが手入れが良くされており、見た目や
内装もキレイな事もあり、早期に売却出来た物件でした。

物件に到着して買主さんに挨拶をして、実際に雨漏りがした場所を確認しました。

確かに薄っすらと水が滴った形跡があり、白いクロスが若干黄ばんでいました。

その黄ばんでいるクロスを見て、確かに雨漏りがあったのだと判断できました。

雨漏りの水は汚れを含んでいて、クロス等を黄ばませる事が多いのです。

その黄ばみは、天井の角から下に流れていました。

黄ばみ的に見て雨漏りの水滴の量は多くはなさそうでしたが、確かに雨漏りはあった様です。


【雨漏り場所の特定開始!】



私は次の日に懇意にしている工務店さんと一緒に、再度物件に向かいました。

雨漏りの場所の特定と、修繕に幾ら掛かるかの見積もりを立てる為です。

買主さんに許可をもらい、工務店さんに雨漏り場所を見てもらいました。

工務店さんも私と同じ意見だったらしく、軽微な雨漏りがあったと認識した様でした。

買主さんの許可を再度もらい、屋根裏に上がって行く工務店さん。

ビデオカメラにライト、拡大鏡まで装備して工務店さんは屋根裏に上っていきます。

状況を声で確認しながら、件の雨漏りのしていたであろう場所まで来た工務店さん。

そこで聞こえる『う~ん』と唸る声。

しばらくして戻って来た工務店さんは、ビデオで撮った動画を私達に見せてくれます。

その動画には、雨漏りのしたであろう箇所には薄っすらと後が残っているのですが、
雨が伝ってきたであろう『雨漏りの道筋』が映っていませんでした。

工務店さん曰く「日常的に雨漏りしていたわけでなく、雨漏りの量も少ない事から見て、
今回が初めての雨漏りだと思います。なので、雨漏りの場所の特定には時間が必要です」
との事。

いつも雨漏りしているのであれば、『雨漏りの道筋』がはっきりと残っているのですが、
今回は雨漏りが初めての上に、雨漏りの量が少ない為、屋根裏に上がっただけでは特定には
至らなかったのです。


【難航する雨漏りの箇所の特定!】



また次の日、工務店さんはトラックでやってきました。

ハシゴやその他の機材を積んだトラックです。

雨漏りの場所の特定をする為、屋根に昇るとの事。勿論、買主さんからの許可は頂いています。

屋根に登って、屋根の状態や瓦の確認をしていく工務店さん。

一言に屋根と言っても、間取りにより屋根の掛け方が変わってきます。

大屋根から小屋根、工務店さんは雨漏りがあった箇所のみならず、2階の屋根全体をチェック
していきます。

雨漏りと言うのは、どこから水が伝うのか解らなくて、こんなとこから水が漏るのかと言う
所からも、雨漏りしたりします。

具体的に言うと、クーラーの付けた穴であったり、電気配線やテレビ等の室外から室内に伝う
配線に、雨漏りの水が伝った事もあります。

そういう事を熟知している工務店さんは、入念に屋根全体や配線箇所のチェック、水の流れを
チェックする為に、屋根全体に水を掛け、再度屋根裏に入って水が漏れていないか迄調べて
くれました。

しかし、屋根裏には水が滴った形跡が微塵もなく、工務店さんは屋根裏から降りてきました。

私達も撮影されたビデオカメラを確認したのですが、雨漏りの形跡は一切認められません
でした。

こうして、雨漏り箇所の特定は難航を極めていきます。



【雨漏りの意外な事実!】



色々な箇所を調べ上げる工務店さん。

そうこうしている内に、売主さんが物件に到着しました。

私は売主さんに雨漏りがしている旨の説明をしたら、売主さんも時間が有るので参加したい
と言われました。

買主さんの許可を事前にもらっており、売主さんも雨漏り箇所を確認します。

勿論、物件に来られる前にも再度今まで雨漏りがあった聞き取りします。

物件のご契約時にも雨漏りの確認はされていなかったと説明していましたし、契約書の条項
にも書かれています。

売主も首を傾げ「こんな所から雨漏りなどした事ないです」と言われました。

買主さん、売主さん、工務店さん、私の全員が首を傾げる中、売主さんがボソっと言いました。

「雨漏りした日は大きな台風で、風も雨も凄かったから、どこか傷んだのかな?」

確かに、雨漏りの日は大きな台風で、大雨と風が凄かった日です。どこか傷んでしまっても
不思議ではありません。

「確かに、凄かったですよね。雨が横殴りに降ってましたし…」
と、買主さんが苦笑いしながら言います。

一同が買主さんの言葉に頷いている時、工務店さんがハッと何かに気づいた様にハシゴを持って
屋根に上がっていきます。

しばらく私達が工務店さんを見ていると、工務店さんの声が聞こえました。

「ありました!多分ここからだと思います!」

その声を聞き、皆で顔を見合わせていると、工務店さんが屋根から降りてきました。

私達は工務店さんが撮ってきたビデオカメラの映像を見ます。

そこには、葉っぱや土が付着した通気孔が映し出されていました。

「あの台風の時、横殴りに雨が降っていました。まさに横からと言った勢いで。ですので
普段は雨など入らないであろうこの『通気孔』から水が入ったのだと思います!」

工務店さんはそう説明した上で、再度屋根裏に上っていき、通気口の裏手まで苦労して
行ったみたいで、その映像を見せてくれました。

そこには薄っすらと筋を作る『雨漏りの道筋』が見えました。

私達は確認して工務店さんの言葉を待ちます。

「じゃ~雨漏りの原因は…」

「はい、横殴りに降った雨による突発的な雨漏りですね」

「では、物件に何か原因があるのではなく?」

「ですね、自然災害なので運としか言いようがないですね」

その工務店さんから聞いた言葉に、売主さん、買主さん、私は一気に脱力してしまいました。

確かに、雨漏りはどこから入るか解りません。

それに加え状況が重なると、こうも難航するのだなと痛感する私でした。



【その後の対応!】



雨漏りの場所の特定作業を開始して、もう既に昼も回って13時近くになっていました。

私達が来る事を知っていた買主さんは、時間が掛かるかもしれませんと言う私の言葉を
聞いていて、お昼ごはんの用意をされていました。

私達はお礼を言って、買主さんが用意してくれたお昼ごはんを頂きます。

おにぎり沢山、唐揚げや卵焼き、ちょっとした遠足に出そうなメニューです。

私達は美味しくそれを頂きながら、とりあえず一息入れる事となったのです。

売主さん、買主さん、工務店さん、私はお昼ごはんを美味しく頂きながら、今回の雨漏りの
件を振り返って談笑します。

結果的に自然災害ですので、売主さんには支払い義務は無いのですが、売り主さんは汚れた
クロス部分の張替え代を出すとの事で、買い主さんは感謝されていました。

買主さんも、通気孔を雨の入りにくいものに取り替えて欲しいとの事で、工務店さんに直接
依頼されて、工務店さんも快諾していました。

雨漏りは有りましたが、『雨降って地固まれり』と昔の人は良く言ったものだなと感じながら
私は帰路につくのでした。


その他お役立ちコンテンツ

Copyright © 2021 愛豊不動産有限会社 All rights reserved.